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池袋

試みの柔術地平線1「ベリンボロ柔術」

By | 池袋 | 2020/10/07 | No Comments

不沈艦 スタン・ハンセン選手

クラシカルなプロレスが遠い過去のものとなって久しい。今は影も形もなくなり、ラリアットプロレス(※)へと変化した。

柔術はどうだ。グレイシー柔術はベリンボロ柔術へと変化した。

若い入会希望者に我々のスポーツを見せた時「これは一体何のためにそうしてるんだろう?」という動作やポジションが極端に多くなり、理解してもらうことが以前より難しくなった。

ではグレイシー柔術時代の説明は楽だったかといえば、それはそれでまた大変だった。既知の武道や格闘技のイメージと先入観があり、どちらが攻めているのかすら説明に窮したものだ。

「何のためにそれをしているのかよく分からない」

これはスポーツへと昇華した武道に限った話ではない。ゴールに玉を入れたらなぜ得点なのか。棒で打った玉がスタンドに入ったらなぜ得点なのか。それらの全てに「だから何なの?」と言われてしまうと元も子もない。

何か本来の意味があったのかもしれないが、その意味は長い時間を掛けて形骸化していくものだ。そして大半の人にとって、もはやそれはどうでも良いことになる。

これを進化と捉えるか、退化や劣化と捉えるかは、それぞれの視点や立場によって異なる。とにかく「変化」し続けていることだけは間違いない。

※序盤から大技を連発して頭から落としまくるプロレス

 

相撲に挑戦!

By | 池袋 | 2020/10/06 | No Comments

この日のプレキッズクラスでは、エビなど柔術の基本動作を練習した後、相撲に挑戦しました。
みんなとても楽しそう!

定期的にやって、オーバーフックとアンダーフックの違い等をなんとなくでも感じられると良いですね。
みんなの笑顔がとても眩しいです!

吉永力参戦!KITはいよいよ来週10/11(日)です!

By | 新宿, 池袋 | 2020/10/05 | No Comments

トライフォース公認アスリートの吉永力が参戦するKINYABOYZ JIU JITSU CLUB主宰の配信大会「KINYABOYZ INVITATIONAL TOKYO 01」がいよいよ来週の10月11日(日)に迫ってきました!

視聴方法など詳しいご案内はこちらの大会公式サイトをご覧ください!

サブミッションオンリールールでの吉永の動きが楽しみですね!

全開営業中

By | 池袋 | 2020/10/04 | No Comments


都内でも秋の深まりを感じるここ最近、エアコンいらずで快適に練習できるこの時期はGWに匹敵する柔術ベストシーズンだと思っております。

こんな爽やかな日には屋外で柔術をやりたい(?)ということで本日も開口部全開!アウトドアに近い状態でお待ちしております!

天井知らず

By | 池袋 | 2020/10/03 | No Comments

スパーリング終了後の一枚。

衰えることを知らないというより、年々上がり続けている高木さんの体力!

スパーリングの時間、高木さんからはなるべく多くの本数をやろうという意思が伝わってきます。実際に、ほぼ休まずに最後までスパーリングを楽しまれていますね。
そういった練習を継続されていることで技術面はもちろん、体力面も向上し続けているようです。

この日は山田とのスパーリングを3本連続で行いましたが、もう2~3本はおかわりできそうな勢いでした(笑)

 

10/31(土)星野勇二「レスリング力向上クラス」

By | イベント, お知らせ, 池袋 | 2020/10/02 | No Comments

星野勇二先生・右から三番目

星野勇二先生を招聘しての「レスリング力向上クラス」を実施します。

参加費は無料ですが定員(20名)を設けます。参加資格は池袋、新宿会員のみとします。館内掲示用紙にご記名下さい。

10月31日(土)
13:15~ レスリング力向上クラス(60分)
14:15~ フリースパー(45分)

星野先生は早川の旧知の友人ということもあり、今回クラスをお願いしました。星野先生は、学生時代にはレスリングで実績を積み、MMAでは2団体でタイトルを獲得しています。

昨年アマチュアQUINTET全国大会2019の会場で久しぶりに再会しました。

柔術においては「レスリング力」という用語がよく用いられます。特にノーギで戦うためには必須の技術がたくさんあります。

私もレスリング力の大切さは日々弟子たちには説いていますが、都合の良い話なのですが、やはり柔術には必要のない技術もありますので、有効な技術をうまく切り取って効率的に教えてもらえる機会があればそれがベストです。レスリング教室ではシューズも履きますので、その有無でも大分感覚が変わってしまいます。

今回はテイクダウンの攻防、バックコントロール(四つん這いの相手への攻め方)、がぶりの攻防あたり重点的に学べるようにリクエストします。

というか次回以降も永遠にこのテーマになるでしょう。この3つが私自身がレスリングから取り入れた技術でもあるからです。

【星野勇二先生のプロフィール】
国民体育大会 グレコローマン69kg級 準優勝(1992、1993年)
全国高校選抜大会 フリースタイル 3位(1993年)
全日本学生選手権 フリースタイル69kg級 3位(1994、1995年)
パンクラス 第6回ネオブラッド・トーナメント 優勝(2000年)
初代CAGE FORCEフェザー級王座(2008年)

キム先生お疲れ様でした!

By | 池袋 | 2020/10/01 | No Comments

土曜日のノーギクラスは今までキム先生と澤田の二人体制で行ってきましたが、10月より毎週澤田クラスとなりキム先生は指導より退役されます。

キム先生お疲れ様でした!

最後にノーギクラスのメンバーと。この日はノーギ好きな人が全員集まりました!

キム先生はこれからも練習に来て頂けるそうです!

やりすぎ柔術都市伝説1

By | 池袋 | 2020/09/26 | No Comments

ポルトガル語では、アームロックはシャベ・ジ・ブラッソ、フットロックはシャベ・ジ・ペと呼ばれています。シャベは直訳すると削るですが壊す的な意にもなり、ブラッソは腕、ペは足です。

膝はジョエリョなので、ニーロックはシャベ・ジ・ジョエリョになるとか、法則が分かると何でもここに当てはめられます。(※20年経ったので名称等は新たなスタンダードが出来ているかもしれません)

それで、今はどうか知らないのですが、まだブラジルで足関節技があまり普及していなかった頃、トーホールドだけはマタレオン・ナ・ペと呼ばれていました。この名称だけ法則的には意味不明でした。

2006年頃のCBJJのルールブック初稿において、白~紫帯までの禁止技リストにこのマタレオン・ナ・ペが載っていました。そして英語への翻訳版には、Choke with legs的な記述がありました。

柔術界隈では、ポルトガル語のマタレオン=ライオン殺し=リアネイキッドチョークということは知られていたので、ポル語版と英語版のルールブックを見比べて精査した結果、これは足によるマタレオン、すなわちヘッドシザースのことだったんだなと私は解釈しました。

よって当時のBJJFJ(現JBJJF)審判部長として、日本語版ルールブックの作成に当たり、ヘッドシザースを白~紫帯の禁止技に加えました。これが世にいう「日本では洗濯バサミが一瞬だけ禁止になった期間がある」にまつわる都市伝説の真相です。

しかし単純に頭を両足で挟む行為を禁止技にしてしまうと、ちょっとしたことで反則が多発しまいます。そこで私の脳裏にある推理がよぎりました。マタレオン・ナ・ペにおけるマタレオンは、チョークのことではなく、腕を四の字に組む形のことを言いたかったのではないかと。トーホールドという技に対する適当な名称がまだなかったので、足首にリアネイキッドチョークを掛けるような様からこの言葉が当てはめられたのではないかと。

その後の調査でどうやらそれが真相であることを確信し、間違った解釈で運用していたルールを改めることになったのですが、一度広まってしまった解釈を是正することは容易ではなく、ヘッドシザースは合法というところまで世間の理解を引き戻すのに結構な期間を要しました。

ほろ苦いミスの一つでした。言い訳となってしまいますが、CBJJルールブック初稿の翻訳作業は、滝川先生(現JBJJF副会長)を介してのブラジルサイドとのやり取りを含めてかなりしんどい作業でした。ポル語版と英語版にもかなりのずれがあり、それらを見比べての解読作業に取り組みました。もちろんプロの翻訳業者にも依頼しました。

マタレオン・ナ・ペについては、英語版を作ったグループも、その方向性を踏襲した私も、先入観を持ったまま理解し、突っ込んだ質疑応答の機会をブラジルサイドと持つことがなかったことが間違いの原因でした。その後の作業の教訓となりました。

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