衰えることを知らないというより、年々上がり続けている高木さんの体力!
スパーリングの時間、高木さんからはなるべく多くの本数をやろうという意思が伝わってきます。実際に、ほぼ休まずに最後までスパーリングを楽しまれていますね。
そういった練習を継続されていることで技術面はもちろん、体力面も向上し続けているようです。
この日は山田とのスパーリングを3本連続で行いましたが、もう2~3本はおかわりできそうな勢いでした(笑)
星野勇二先生を招聘しての「レスリング力向上クラス」を実施します。
参加費は無料ですが定員(20名)を設けます。参加資格は池袋、新宿会員のみとします。館内掲示用紙にご記名下さい。
10月31日(土)
13:15~ レスリング力向上クラス(60分)
14:15~ フリースパー(45分)
星野先生は早川の旧知の友人ということもあり、今回クラスをお願いしました。星野先生は、学生時代にはレスリングで実績を積み、MMAでは2団体でタイトルを獲得しています。
昨年アマチュアQUINTET全国大会2019の会場で久しぶりに再会しました。
柔術においては「レスリング力」という用語がよく用いられます。特にノーギで戦うためには必須の技術がたくさんあります。
私もレスリング力の大切さは日々弟子たちには説いていますが、都合の良い話なのですが、やはり柔術には必要のない技術もありますので、有効な技術をうまく切り取って効率的に教えてもらえる機会があればそれがベストです。レスリング教室ではシューズも履きますので、その有無でも大分感覚が変わってしまいます。
今回はテイクダウンの攻防、バックコントロール(四つん這いの相手への攻め方)、がぶりの攻防あたり重点的に学べるようにリクエストします。
というか次回以降も永遠にこのテーマになるでしょう。この3つが私自身がレスリングから取り入れた技術でもあるからです。
【星野勇二先生のプロフィール】
国民体育大会 グレコローマン69kg級 準優勝(1992、1993年)
全国高校選抜大会 フリースタイル 3位(1993年)
全日本学生選手権 フリースタイル69kg級 3位(1994、1995年)
パンクラス 第6回ネオブラッド・トーナメント 優勝(2000年)
初代CAGE FORCEフェザー級王座(2008年)
土曜日のノーギクラスは今までキム先生と澤田の二人体制で行ってきましたが、10月より毎週澤田クラスとなりキム先生は指導より退役されます。
キム先生お疲れ様でした!
最後にノーギクラスのメンバーと。この日はノーギ好きな人が全員集まりました!
キム先生はこれからも練習に来て頂けるそうです!
10月より、金曜日のキッズクラスを再開いたします。
金曜日
キッズクラス 17:00~18:00
また、日曜日のキッズクラスの開始時間を10分早めます。
日曜日
プレキッズクラス 9:00~9:45
キッズクラス 9:50~11:00
ポルトガル語では、アームロックはシャベ・ジ・ブラッソ、フットロックはシャベ・ジ・ペと呼ばれています。シャベは直訳すると削るですが壊す的な意にもなり、ブラッソは腕、ペは足です。
膝はジョエリョなので、ニーロックはシャベ・ジ・ジョエリョになるとか、法則が分かると何でもここに当てはめられます。(※20年経ったので名称等は新たなスタンダードが出来ているかもしれません)
それで、今はどうか知らないのですが、まだブラジルで足関節技があまり普及していなかった頃、トーホールドだけはマタレオン・ナ・ペと呼ばれていました。この名称だけ法則的には意味不明でした。
2006年頃のCBJJのルールブック初稿において、白~紫帯までの禁止技リストにこのマタレオン・ナ・ペが載っていました。そして英語への翻訳版には、Choke with legs的な記述がありました。
柔術界隈では、ポルトガル語のマタレオン=ライオン殺し=リアネイキッドチョークということは知られていたので、ポル語版と英語版のルールブックを見比べて精査した結果、これは足によるマタレオン、すなわちヘッドシザースのことだったんだなと私は解釈しました。
よって当時のBJJFJ(現JBJJF)審判部長として、日本語版ルールブックの作成に当たり、ヘッドシザースを白~紫帯の禁止技に加えました。これが世にいう「日本では洗濯バサミが一瞬だけ禁止になった期間がある」にまつわる都市伝説の真相です。
しかし単純に頭を両足で挟む行為を禁止技にしてしまうと、ちょっとしたことで反則が多発しまいます。そこで私の脳裏にある推理がよぎりました。マタレオン・ナ・ペにおけるマタレオンは、チョークのことではなく、腕を四の字に組む形のことを言いたかったのではないかと。トーホールドという技に対する適当な名称がまだなかったので、足首にリアネイキッドチョークを掛けるような様からこの言葉が当てはめられたのではないかと。
その後の調査でどうやらそれが真相であることを確信し、間違った解釈で運用していたルールを改めることになったのですが、一度広まってしまった解釈を是正することは容易ではなく、ヘッドシザースは合法というところまで世間の理解を引き戻すのに結構な期間を要しました。
ほろ苦いミスの一つでした。言い訳となってしまいますが、CBJJルールブック初稿の翻訳作業は、滝川先生(現JBJJF副会長)を介してのブラジルサイドとのやり取りを含めてかなりしんどい作業でした。ポル語版と英語版にもかなりのずれがあり、それらを見比べての解読作業に取り組みました。もちろんプロの翻訳業者にも依頼しました。
マタレオン・ナ・ペについては、英語版を作ったグループも、その方向性を踏襲した私も、先入観を持ったまま理解し、突っ込んだ質疑応答の機会をブラジルサイドと持つことがなかったことが間違いの原因でした。その後の作業の教訓となりました。
先週の木曜日レギュラークラス。
試合志向のメンバーが多く集まったので、「ラバンバ鈴木のパスガードを2分耐えよう!」ラバンバチャレンジをクラス後半で実施しました。
各々戦略を練りつつ鈴木のパスガードに対抗していくのが非常に見ていて楽しかったです。
ハーフで捕まえて粘る、デラヒーバからガンガン攻める、スパイダーでバランスを崩す、クローズドガードに入れるのをとにかく狙う、、、みなさん自分の得意な展開を鈴木にぶつけてお互いよい練習になったと思います。
ウィリアムは苦しくても最高のスマイル!
チョークのお話。
私は基本パサーだったので、試合で対戦相手をバックチョークで仕留めた記憶が実はほとんどありません。今も心残りです。
ガードやトップからは、クロス(十字絞め)はもちろんのこと、意外とやりそうもないフロントループ(小手絞り)やクロスボディカラー(帯取り片手絞め)も決める機会がありました。しかし私の攻撃スタイル的に、バックコントロールにたどり着くことが極端に少なかったです。
さて、ガードからのクロスチョークは、多くの方が実際に決めるのは難しい技だと感じておられるのではないでしょうか。どこのアカデミーでも初日に学べる技なのに、あれほど決まらない技はないのではないかと(笑)。
本気でポスチャーアップして抵抗する相手を下から仕留めるには色々とコツが入ります。以下は澤田の試合での実例です。
万力のような握力さえあれば良いというわけでもなく、掴む位置や、タイミングや、こちらの仕掛けを悟らせないための工夫が必要です。
あとはそうですね、執念ですかね(笑)。
おまけのサワダチンSAWADATINE