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早川総代表のコラム

ローリングスパイラル

By 池袋

アドバンストカリキュラム「エルボープッシュエスケープ」

トライフォースで使われる用語の中で、類似した表現がいくつかある事にみなさんお気づきかと思います。それらは特にグローバルネーミングというわけではなく、私なりの使い分けの場合も多いです。よく出てくる類似動作の用語に以下の4つがあると思います。

1.ロール
2.ターニング
3.スピニング
4.スパイラル

これらの違いについてご説明します。

1のロールは、自分と相手が一緒に回転して、上下のポジションを入れ替える時に用います。

2のターニングは、自分だけが体を反転させて相手と正対し、上下のポジションを入れ替える時に用います。

3のスピニングは、自分だけが背中でスピンして相手と正対したり、相手の体の上で自分の体をスピンさせて移動する際に用います。

4のスパイラルは、相手と正対するしないに関わらず、自分だけが回転し、あるポジションから抜け出す時に用います。

いかがでしょうか。これまで抱かれていたイメージと合いましたでしょうか。

マスターカリキュラムから新たに「ヒップスクート」という用語が出て来るので少し触れておきます。シッティングガードでお尻を前後左右に動かすあの動作です。アドバンストカリキュラムにおいても、すでにエルボープッシュエスケープで用いています。

技術名称の英語監修をお願いしているダニエルによりますと、スクート、スケート、スライドは、全て似たような意味ですが、スケートとスライドはスムーズに長く滑っているイメージだそうです。それに対してスクートは、素速く短い距離を動くニュアンスになるそうです。

シッティングガードでの動作に当てはめると、スケートやスライドの場合、まるでセグウェイで移動するかのようにお尻でマットの上をスーッと進んでいくイメージになってしまいます。よってスクートの方がしっくり来るのかなと。私もこれまでこの三種類の言葉を何となくバイブスで使い分けていましたが、見極めがはっきりしました。

グローバルネーミングとしては「ブットスクート」の方がおそらくポピュラーです。しかしご存知の通り、ブットは”ケツ”という意味です。あまり上品ではありません。そこでトライフォースでは、お尻を含めた腰回り全体を意味する”ヒップ”と組み合わせた「ヒップスクート」の方を採用することにしました。

七帝柔道ルール

By 池袋
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大宮ボンバイエ(宍戸、野口、山崎、早川、和道、植松)

パラエストラの中井佑樹先生が、2018年3月18日に行われる日大柔道部との合同練習会への参加を、柔術家達に呼びかけて下さいました。トライフォースからも何名かの選手が参加させて頂きます。七帝柔道ルール(高専柔道ルール)による練習試合も行われるそうです。

そこで私も個人的な七帝柔道(高専柔道)との過去の接点を改めて思い返してみました。

初めは白帯の時、BJJ.JAM 2というワンマッチ大会(東京開催)において、東北大学柔道部の方と試合をさせて頂きました。三角絞めのアドバンテージでかろうじて勝つことが出来ました(BJJルールでなければ単なる引き分けでした)。

次の機会はこれも白帯の時、東北BJJ.JAMまで遠征し、東北大学柔道部の有名なOBの方と試合をさせて頂きました。恐るべき猛者でした。ああもこうもなく翻弄され、最後は小手絞りで一本負けしました。

そして次の機会が寝技研究会さんです。これまた白帯の頃ですが、ツテを頼りに(藁谷さんか俊介さん?)何度か参加させて頂いたことがあります。

グレイシージャパン所属(当時)だった原田さんとの練習が印象的でした。お互い一歩も譲ることのない激闘だったことを記憶しています。

最後はパラエストラさん主催の「第1回チーム柔術ジャンボリー」という団体戦でした。私は「大宮ボンバイエ98手」という越境チームを結成し、参戦しました。ルールは柔術と七帝ルールをミックスしたものでした。

私のチームのメンバーは野口威彦くんと端智弘くん(PUREBRED大宮)、矢野卓見さん(烏合会)、丹裕と早川光由(正道柔術)という異色の5名でした。

決勝戦で寝技研究会のみなさんと激突し、個人戦では福澤選手と引き分け、団体戦としては負け越して敗れ、準優勝の結果に終わりました。

(ちなみに翌年の第2回ジャンボリーでは無事団体優勝を果たしました。写真はその時のものです。第1回大会の写真は見つかりませんでした。)

私にとっては、とにかく全てが良い経験となり財産となりました。今回の練習会も良きイベントとなることを願っております。

ハーフガードを許さない

By 池袋

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柔術スタイルのお話です。

私は相手にハーフガードで固められることがほぼありません。

大きい相手にハーフで固められたら、そこからエスケープする自信がそれ程ないのです。50%くらいはパスされてしまいますね。

なので「俺は固めさせないぜ」とかそういうことではなく「固められたらすぐ足を抜かれる」という意味です(笑)。

しかし逆に言えば「徹底的に足を利かせてハーフガードを許さない」これが私のディフェンスの特徴的なスタイルです。

芝本や澤田もそのスタイルを踏襲していると思います。彼らをハーフで固めることはなかなか出来ません。

おそらく多くの人がハーフガードまでは妥協しがちです。ディープハーフとかが得意であればそれで全く問題ないです。自分の庭に仕掛けた罠みたいなものですからね。

私の場合はハーフガードを受け入れてしまうとパスされる可能性がとても高くなってしまうので、無我夢中で足を使い、体捌きを駆使しまくります。

そんなわけで必然的に足が利くようになり、フロントロールとバックロールを繰り返しても平気なジャイロセンサーが備わったのだと思います。

 

サトラレ

By 池袋

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よく「相手の何手先を読む」と言いますが、 柔術においてリアルに読めるのは何手くらい先なのでしょうか。

50手先?100手先?私は何となく3手くらい先が限界かと思っています。

簡単な例では、相手の予備動作からどのパスガードを仕掛けて来るのか予測する、そしてカウンターのスイープAを仕掛ける。

これが1手先を読むということです。

スイープAを仕掛ければ、相手は床に手を着いて耐える可能性がある、その時はその着いた手にサブミッションを掛ける準備をしておこう。

これが2手先まで読むということです。

そのサブミッションを防ぐにはあの方法しかない、しかしあの方法で防御するとスイープBに対して無防備になるので、スイープBを掛ける準備もしておこう。

これでやっと3手先を読むことになります。

で、4手目より先を読むことは、1手目を読む時点では不可能ではないにしろ不毛といえます。起こりうる局面が分岐しすぎるからです。

なので実際には2手目の局面に入りかけたあたりで、改めてそこから3手分まで先を読む、といった感じで、終わりと始まりがかぶりつつ、先読みをしていく作業をしているように私自身は思えます。

つまり技術の袋小路に陥らず、どういった局面からもその3手先くらいまで読める人が、あたかも何十手先まで相手の動きを読んでコントロールし続けているように見えたり、感じたりするのだと思います。

これはあくまでも目まぐるしく動き合う刹那に生じる読み合いの話です。

10分間なら10分間の、試合時間全体を通しての戦術的な読み合いは、また別の話になります。

 

サイレントマウント

By 池袋

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サイドコントロールからステップオーバーしてマウントを取る際に、手で自分の足を掴んでそっと相手の体の向こう側へと渡す技です。

グレイシーの古典的な技法として伝え続けられています。かといってそれほど有効性のある技でもなく、私自身も、ある一定の条件が揃った時にしか使うことがありません。

昔、パラエストラ東京さんで練習させて頂いていた頃に、誰かがその技を掛けると、中井祐樹先生が「WOW! サイレントマウント!」とシャウトされました。

それ以来、私はこの技をサイレントマウントと呼んでいます。結構良い名称だなと思っています(笑)。中井先生はいつの時代も命名王でした。

いずれTFオンラインでも私なりの方法を紹介したいと思います。

※動画はファビオ・グージェウ先生とホヴェルト・トラヴェン先生による実演です。

ウォームアップオンライン

By 池袋
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アリアンシ(旧イパネマ道場)にて

ウォームアップのための各種ドリルも、そろそろTFオンラインにアーカイブしていこうかなと考えています。現行のクラスでは、ランニング系ドリルは省略すること多く、簡単なマットドリルだけやってすぐにテクニック指導に移ることが多いです。

しかし私が学んできた知識やメソッドの継承を、インストラクターにはもちろんのこと、茶黒帯のみなさんにもしておいた方が良いなと感じる今日この頃です。というのも私自身、あまりにもやらなすぎて色々忘れ始めてしまっているんですよね。今、一生懸命思い出しながらリストを作っています。

ブラジルでもアメリカでも、ウォームアップ(というかもはやトレーニング)を、クラスの始めにみっちりやる道場が多かったです。アニマルムーブに代表される、バラエティに富んだ様々な補強運動がありますが、その中でもアリアンシでは特に豊富なバリエーションのドリルをこなしていました。腹筋などは毎クラスごとに必ず100回くらいやらされました。

私はアレッシャンドリ・パイヴァ先生率いるリオデジャネイロのアリアンシで練習をしていましたが、ブラジル滞在中は他道場へも出稽古に行くことも多かったです。そんな中でもやはりアリアンシは先進的だなと思いました。アニマルムーブを習うためだけにパイヴァ先生に連れられてヨガの達人オーランド・カニ師匠の道場へ通ったこともあります。

サンパウロのアリアンシはさらにウォームアップが重視されていたと聞きます。渡辺直由先生が修行へ行っていましたが、そこでは将軍ファビオ・グージェウ先生指導の下、基礎トレーニングの時間をみっちり30分は割いていたそうです。ナオさんはそこからも様々なメソッドを持ち帰ってくれていました。

私がトライフォースで補強運動を取り入れることがほぼなくなったのは、トレーニングには単純に個人差が大きいことと、各自が自分の時間を使って出来る事でもあるからです。反面、柔術テクニックの反復練習はパートナーがいなければ出来ませんので、限られたクラス時間の中では可能な限りそこに時間を割くことにしていました。

実際、ブラジルではウォームアップに時間を割き過ぎて、クラスの中で習えるテクニックは多くても2つ、場合によっては0という日もありました。少なくとも私が修行していた2000年~2007年頃の時期はそうでした。なので日本ではその辺のバランス配分をアレンジしないといけないなと思いながら、私はトライフォース独自のクラスメソッドを作り上げていきました。

そしてこれからの新世代インストラクター達が、いざとなったら知識の引き出しからウォームアップのバリエーションを取り出せるように、アーカイブしておく必要はあると今は考えています。

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リオの気候はカラっとしており、いくらでもスパーリングできました。

帯昇格テスト?

By 池袋

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ふと見たらテクニック検定の合格者が60人を超えていました。

手探りではじめたテクニック検定のシステムも、徐々に段取りが整い、軌道に乗ってきました。

もちろん、合格者の影には散っていった兵どもが夢のあとが有ります。引き続き合格を目指してトライして下さることを期待しています。

先日、関係者との会話の際に「トライフォースには帯昇格テストがあるんですよね?」と聞かれました。おそらくテクニック検定のことかな?と思いました。

誤解のないように書いておきたいのですが、テクニック検定は帯昇格テストではありません

テクニック検定に受かったからといって帯が昇格するわけではありませんし、帯が昇格しないわけでもありません。

関係ないわけでもないですが、それ自体が帯昇格に直結しているわけではありません。評価の一部分ということになります。

テクニック検定に合格することの最大の価値は「私はテクニック検定に合格しました」と言えることだけです。

検定の価値は、当事者がそこに価値を置くかどうかということに尽きます。それは野菜ソムリエでも漢字検定でも資格は何でも同じだと思います。一般向けに検定を開放出来ているのも、帯昇格テストではない為です。

一方で、テクニック検定には、これまでアカデミー側が握っていた帯昇格に関する全権の一部を、生徒さん側に託すという狙いもあります。

出席カードによる練習回数のチェックもその一環です。必要要件を定めることによって、こちらが帯をあげたくてもあげられない、そういった状況をあえて作っています。

年功序列や名誉、貢献度で帯を授与することは、現在のトライフォースのシステムでは不可能になります

余談ですが、帯授与のタイミングを検討している時、あるいは帯授与式の直後などに、以下のような言葉を聞くことは少なくありません。

「僕は帯の色には興味ありません。楽しみながら続けられればそれで良いです。」

「最強の白帯って格好よくありませんか?それを目指していました。」

「今の帯で大きな試合に出て勝ちたかったのですが・・・仕方ありません。」

帯昇格が長期間保留されていた為か、あるいは帯昇格の気恥ずかしさから言っているだけかもしれませんが、本心の可能性もあります。本人にとって不本意な昇格なのであれば、こちらとしても残念です。

このように、こちらが相手の本心を慮ったり、腹を探ったりしなければならないのも、帯授与に関する全ての権限を我々が抱えているからであると私は思いました。

よって生徒側にもいくつかのボールを渡しておこうという考えに至りました。それがテクニック検定であり、出席カードになります。

これらの制度により、本人の意思がどこにあるか、ある程度わかるというわけです。

今の帯でまだまだがんばりたい人は、テクニック検定を受けないようにして下さい。昇格させられてしまうかもしれません。気をつけましょう(笑)。

レッグロックンロール

By 池袋

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11月からいよいよマスターカリキュラムの指導を始めます。

マスターカリキュラム (Master curriculum)

1日~ Leglocks 1
12日~ Turtle position (Top) 3
19日~ Guard position 4

興味のあるレッスンがございましたら、積極的にご参加下さい。

私のレッグロック体系をいよいよ教える日が来ました。普段からもちろん教えていますが、5つの流れで教えるのはこのクラスだけです。

かつて、レッグロックは王道ではないという空気が柔術界を支配していた時代もありました。10年以上も前の話ですが。しかし私の弟子にはレッグロッカーがとても多いです。芝本、山田を筆頭に、試合での一本勝ち率も相当高く、競技においては必要不可欠な技術です。

レッグロックは、それを続けてきた者と、避けてきた者とで、相当な技術格差が起こった分野ではないかと思っています。私自身は、普及と理解の手始めとして、まず「アキレス腱固め」という用語を使用しないことから始めました。10年以上用いていません。言葉としても発しないようにしていました。2009年発表のDVD「柔術技法」においても、フットロックの名称を強調しました。

なぜか。あの技はアキレス腱の部分を抱えるだけで、極まるのはアキレス腱ではないからです。それが私の見解です。アキレス腱固めというネーミングだと、どうしてもアキレス腱を絞る技だと誤解してしまいます。私も白帯の頃は一生懸命アキレス腱を絞りあげていました。そして相手がどうしてもタップしてくれないので、ふくらはぎへの筋肉潰しへと逃げていました。練習ではそれでタップしてくれますが、試合ではアドレナリンが出ているので誰もタップしてくれません。これは”アキレスあるある”だと思います。

そして本当の極め方にある日出会いました。「なんだ、これは足首を折る技なのか」とその時に気づきました。だから海外ではアキレス腱固めの名称はほぼ使われていないのかと。もちろんたまにアキレス腱断裂も起こり得る技ですが、結果論であって、本質的な極め方ではないと考えています。

トライフォースにおいても、指導方法を今の極め方に完全に変えて以降、それまでどうしても極め方が分からなかった生徒たちが次々とコツを掴み、技を習得できるようになりました。臨床試験ではないですが、これは私の指導者キャリアの中でも印象深い出来事でした。

ちなみにバナナ・スプリット(股裂き)は最終的に選考漏れし、マスターカリキュラムにおいても遂に登場しません。ポピュラーですし、良い技なのですが、相手の柔軟性への依存度が非常に高い技です。仕掛けてみて、180度開脚が出来る相手だった場合、技が極まらずポジションを失うか、カウンターでバックを取られることもあります。よってカリキュラムとしてはラインナップしないことにしました。

タイミング

By 池袋

タイミングで取る。これがストレートアームロックに対する私の基本姿勢です。そのコンセプトを学ぶことが出来る最良の基本テクニックの一つが、このニーオンベリーからのニアサイドアームロックです。

動画ではあえて説明しておりませんが、実際には立膝のまま倒れ込み、相手の腕を一気に伸ばしてしまうことも多いです。

青~茶帯時代の一時期は、グリップブレイクを数年単位で全くやらない時期がありました。もちろん技術は持っていたので、通常の力の相手であれば、グリップを切ろうと思えばいつでも切れました。

しかし私がやっていた練習方法は、グリップを作られたらすぐにマウントならマウントに戻り、また次のタイミングを探すという方法でした。そのくらい、タイミングで取ることの重要性を大切にしていました。

タイミングで取ることができれば、自分より体格やパワーに勝る相手であっても、腕を伸ばすことが容易にできるからです。

ちなみに私は現在も相手の二の腕を足で蹴るグリップブレイクを全く使いません。ポピュラーな方法ですが、私自身は白帯の頃しか使ったことがありません。よってベーシックカリキュラムにも含まれていません。

なぜか。腰が痛くなることが分かったからです。かなり不自然な形からウェイトトレーニングのレッグプレスに似た動作を行うので、体への負担が大きいことを確信しています。自分の弟子には推奨できない技です。

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持続可能な組織運営

By 池袋

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写真の杉村君は、一般会員からテクニック検定とインストラクターコースを経て、指導員になった会員の一人です。

その後、レベル1で1年、レベル2でさらにもう1年の指導キャリアを積み、アドバンスト検定をハイスコアで合格し、この度レベル3認可インストラクターへの昇格を果たしました。

私が考えるトライフォースの理想のインストラクター像を体現する男です。今後、杉村にはアドバンストクラスの指導も任せようと思います。

はっきり言いますと、杉村は弱くはありませんが、特別に強くもありません。実力は茶帯の中でも「中の中」くらいでしょう。全日本タイトルなどを保持しているわけでもありません。

しかし指導者としてはプロそのものです。長いキャリアを経てそのインストラクションスキルはさらに向上し続けています。

過去のコラム等でも度々語ってきましたが、私はもはやインストラクターに絶対的な強さを求めることをかなり以前から止めています。

指導フォーマット
http://tfikebukuro.blogspot.jp/2014/11/blog-post_7.html

インストラクター資格
http://tfikebukuro.blogspot.jp/2014/11/blog-post_68.html

採用の条件を「最強の選手であり最高の指導者であること」とすれば、限られた母数の生徒の中からインストラクターを育成していくことは極めて困難となります。

そうなると、他道場の強豪選手に外部講師を依頼するか、有名選手がたまたま移籍してくれるのを待つ等の依存体質になります。

指導は下手でも良いから有名選手、強豪選手から習いたい、そういった方もおられると思いますし、ユーザー目線で見ればそういった考えも理解できます。

トライフォースではどうかと言いますと、トップレベルの実力を持つ指導員も多数おりますが、全員がそうというわけではありません。なので、トップ選手からの指導だけを期待している方にとっては、トライフォースは物足りなく感じるかもしれません

しかし私はそのような「一流の強豪選手をずらりと揃える」という業界のレースからはとっくに降りています。私は「持続可能な組織運営をする」という選択肢をチョイスしました。

強豪選手であってもいずれ衰えは来ます。その時に、それが目当てで集まった生徒さん達は、果たしてその選手から技を習いたいと思い続けてくれるのでしょうか。きっとそこにはまた一定の不満が生まれてくると思います。そして新しい有名選手を求め続けるのではないでしょうか。

その点、杉村に関しては何の心配もありません。なぜなら最初から強くないからです。しかし指導者としての能力に私は太鼓判を押しております。そして、そんなトライフォースに人が集まってくれたら良いなと思っています。

以上、杉村レベル3昇格記念のお話でした。

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