ドイツからマーカスとニコが練習に参加してくれました。マーカスは初来館時は白帯で、現在は紫帯に成長していました。そして今の師匠のニコはフラビオ・ベーリンギ先生の黒帯一段という実力者でした。明日以降は京都などを観光旅行で巡り、また来週東京に戻ってきて2週間ほどトレーニングのために滞在するそうです。みなさん宜しくお願いします。ニコはアンドレス並のデカさでした。純さん宜しく頼みますよ。
今週はベーシッククラスではデラヒーバガードを練習しました。
デラヒーバという名は、ブラジル人柔術家ヒカルド・デラヒーバ先生の名前から取られています。
柔術のテクニック名は人名由来のものもあります。
柔道家の木村政彦先生から取られたキムラアームロックもそうですね。
あまり知られていませんが、実はダースチョークも人名由来です。
ジョー・ダースさんから取られているそうです。こっちはむしろ技の方が有名になってしまったパターン。
というわけで(?)、サワダバーもよろしくお願いします。
柔術スタイルのお話です。
私は相手にハーフガードで固められることがほぼありません。
大きい相手にハーフで固められたら、そこからエスケープする自信がそれ程ないのです。50%くらいはパスされてしまいますね。
なので「俺は固めさせないぜ」とかそういうことではなく「固められたらすぐ足を抜かれる」という意味です(笑)。
しかし逆に言えば「徹底的に足を利かせてハーフガードを許さない」これが私のディフェンスの特徴的なスタイルです。
芝本や澤田もそのスタイルを踏襲していると思います。彼らをハーフで固めることはなかなか出来ません。
おそらく多くの人がハーフガードまでは妥協しがちです。ディープハーフとかが得意であればそれで全く問題ないです。自分の庭に仕掛けた罠みたいなものですからね。
私の場合はハーフガードを受け入れてしまうとパスされる可能性がとても高くなってしまうので、無我夢中で足を使い、体捌きを駆使しまくります。
そんなわけで必然的に足が利くようになり、フロントロールとバックロールを繰り返しても平気なジャイロセンサーが備わったのだと思います。
3月17日(土)にトライフォース新宿にてアリアンシ・リオデジャネイロ所属のヴィトー・ジェノベシ選手のセミナーを開催します。
ヴィトーは早川の師であるアレッシャンドリ・パイヴァ先生の息子であり、アリアンシの若手新鋭黒帯の一人です。
黒帯でのキャリアはまだ始まったばかりで、パン柔術フェザー級3位が最高位ですが、茶帯では世界柔術、ブラジレイロ(ブラジル全国大会)、及びヨーロッパ選手権を制覇している強豪です。
同門のジャンニ・グリッポやトライフォースにも出稽古に来たことがあるICON柔術のイルークにも勝利しています。
詳しくはBJJ HEROSの記事をご覧ください。
BJJ HEROS “Victor Genovesi”
https://www.bjjheroes.com/bjj-fighters/victor-genovesi
私がアリアンシで修行していた頃は、ヴィトーはまだ黄帯を締めた小学生でした。練習とは言ってもほとんど遊んでばかりでしたが、何度かスパーリングをした思い出があります。
今回はヴィトーがTokyo internatinal 2018に出場するために来日することから、トライフォースでのセミナーを企画することになりました。
セミナーの詳細は以下の通りです。
ヴィトー・ジェノベシセミナー
■ 開催日
3月17日(土)
■ 場所
トライフォース新宿
■ 参加費(当日支払い)
5,000円(一般)
4,000円(JBJJF会員)
4,000円(トライフォース会員)
■ 定員
30名
■ 当日スケジュール
11時半 開館
12時 セミナー開始(2時間)
14時 セミナー終了、写真撮影、フリースパー
15時 フリースパー終了
16時 閉館
■ 申込方法
info@triforce-bjj.com
上記アドレスへ、件名「ヴイトーセミナー申込」とし、氏名・所属を明記してお申込み下さい。
最後になりますが、2010年にアレッシャンドリ・パイヴァ先生を日本へお招きしてトライフォースでセミナーをして頂いた時のブログ記事を見つけました。今読み返してみると、心にぐっとこみ上げるものがありあした。当時の文章にもヴィトーの話が出てきていました。ヴィトーに会える日が今から私も楽しみです。
第12回全日本マスター柔術選手権。トライフォース柔術アカデミーは8度目の団体優勝を果たしました。
全日本マスター柔術は国内ではアジア選手権に次いで参加者数の多い大会であり、今大会では800名以上の選手がエントリーしていたそうです。そんな中で勝利を戴冠することが出来まして、トライフォースが幅広い年齢層の会員の皆様に支えられていることを改めて感じます。
優勝盾はトライフォース五反田代表の中山徹先生に受け取ってもらいました。出場された選手のみなさんお疲れ様でした。
トライフォースオンライントレーニングは、お陰様で会員数も数百人規模となり、全国津々浦々でトライフォースのテクニックをご視聴頂けているようでございます。ありがとうございます。
現在は週2回のテクニックライブラリーの更新と、マスターカリキュラムの配信を行っておりますが、マスターカリキュラムに関しましては早川の実演パートナーの山田が長らく体調を崩しているため、撮影を一時休止しております。配信の再開まで今しばらくお待ち下さい。3月には再開できると思います。
またテクニック検定は一般からの申し込みも受け付けております。興味がお有りの方は是非トライしてみて下さい。合格ワッペンを贈呈し、ウェブサイトにお名前を記載させて頂きます。
青帯になったジョー。純さんの胸を借りています。
ジョーは白帯の頃から、スパーリングでは勝ち負けを気にせず徹底的にテクニックを実践しようとしているのがよくわかります。
たとえ失敗しても、何度も何度も試行錯誤を重ねながらテクニックを習得しようとする熱意が感じられます。
ジョーは寡黙であまり喋りませんが、クラス後には結構踏み込んだテクニックに関する質問をしてくれます。
クラス前に、「どんなテクニックをやりたい?」と聞いたら、「青帯になったからアドバンストテクニックをやりたい!」と即答したので、ジョーがよく使っているレッグウィーブパスとレッグピンパスの連携を教えたところ、その後のスパーで早速試していました。
アドバンストクラスにも来てね。
キムさんのノーギクラスです。今日は女子も二名参加してくれていました。
一昔前は(今も?)どこの道場も男性は上半身裸、下履きもスパッツ一丁で、練習はもちろんのこと館内をうろつき回ることが当たり前でした。トライフォースでは設立時から男性のユニフォームコードを上半身裸は禁止、下履きはハーフショーツ着用と決めています。
女子にとっては男性とノーギで取っ組み合うのことに気負いもあるかと思いますが、道着の練習の時と一緒で、慣れてしまえばほぼ気にならなくなると思います。女子チームも是非ノーギクラスにトライしてみてください。
近日ラッシュガードと同時に、トライフォースのハーフショーツも若干数ではありますが仕入れる予定です。まだ持っておられない方はこの機会に是非ゲットされてください。
よく「相手の何手先を読む」と言いますが、 柔術においてリアルに読めるのは何手くらい先なのでしょうか。
50手先?100手先?私は何となく3手くらい先が限界かと思っています。
簡単な例では、相手の予備動作からどのパスガードを仕掛けて来るのか予測する、そしてカウンターのスイープAを仕掛ける。
これが1手先を読むということです。
スイープAを仕掛ければ、相手は床に手を着いて耐える可能性がある、その時はその着いた手にサブミッションを掛ける準備をしておこう。
これが2手先まで読むということです。
そのサブミッションを防ぐにはあの方法しかない、しかしあの方法で防御するとスイープBに対して無防備になるので、スイープBを掛ける準備もしておこう。
これでやっと3手先を読むことになります。
で、4手目より先を読むことは、1手目を読む時点では不可能ではないにしろ不毛といえます。起こりうる局面が分岐しすぎるからです。
なので実際には2手目の局面に入りかけたあたりで、改めてそこから3手分まで先を読む、といった感じで、終わりと始まりがかぶりつつ、先読みをしていく作業をしているように私自身は思えます。
つまり技術の袋小路に陥らず、どういった局面からもその3手先くらいまで読める人が、あたかも何十手先まで相手の動きを読んでコントロールし続けているように見えたり、感じたりするのだと思います。
これはあくまでも目まぐるしく動き合う刹那に生じる読み合いの話です。
10分間なら10分間の、試合時間全体を通しての戦術的な読み合いは、また別の話になります。